過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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7: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/10/13(木) 14:35:36.26 ID:psu+yEAd0





コトン、とケーキと紅茶を4人分置いた。
二人は座って、俯いたまま。
かける言葉も見つからない。

『……マミ』

頭に声が響いた。
足元を見れば、見慣れた白い小動物―――キュゥべえ、がこちらを見詰めていた。

『どうしたの、キュゥべえ?』

『悪いけど、僕はお暇させてもらうよ……僕が居ても、現実を突きつけることしかできないし』

『でも……あなたの分のケーキだって、』

『それは、さやかの分だろう?』

答えられない。

『君たちの感情は理解できないけど……こういう状況でどう考え、どう行動するかは知っている』

お見通しか、とマミは苦笑する。
こういう心の問題については、自分のほうが長けていると思ったのに。

『それじゃあ、失礼する……重く受け止めすぎて、君も消えてしまわないようにね』



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