過去ログ - 杏子「あいつが、居なくなった世界で」
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91: ◆h4ONJivhRc[saga]
2011/10/24(月) 22:38:51.16 ID:UqSheG0c0

冷蔵庫を開けると、ガタガタとペットボトル容器がぶつかる音が聞こえる。
魔法少女仲間内で毎回やっていた、反省会の分だろう。
一人暮らしにはあまり必要ない量だ。

「ジュースとドレッシングと……ジャム、と」

ブルーベリージャム、という表記で一瞬反応したあたり自分は何かの病気なんだろう。
その後色はさやかというよりほむらだよな、なんて思ったあたり重症だ。

「……ソウルジャム、ってか」

言っていて虚しくなった。
せめて親父くさい、とでも突っ込んでくれれば気が楽なのだが。

残念ながらその相手は、今はどこにも居ないのだけれど。
とにかく、深く考えないようにする。

そう自分に言い聞かせていること自体が、気にしていることの表れなのだろうが。
実際、その通りだった。

少しでも気を抜けば、暖かな思い出が、それに対する後悔が溢れ出してしまうのだ。



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