76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/10/15(土) 01:18:15.83 ID:T/5tcQ420
PLAYER ADVANTAGE!
失言のアブルリー
――――――――――――――――
>身体が軽い……こんな気持ちは始めてだ。
今なら、シャドウ達を打ち倒せそうな気がする…
推奨BGM Reach out to the Truth -First Battle-
シャドウとの距離はそこまで離れていない。
迷っている暇はなさそうだ……!!
「くっ……!」
隙を見せた私に向かって、シャドウがすかさず突進を仕掛けてくる。
私は後ろに飛び退いて、寸での所で攻撃をかわした。
思えば、この状況下。
こんな訳の分からない大男を従えて、舌を舐めずり回して待ち構える
シャドウがいて、それなのに―――
まるで疲れないし、怖くない。
そこの大男に至っては、まるで自分自身の身体を動かすように、
違和感なく全てが把握できる。
この大男が自分自身と同じように操れるのなら、このシャドウ達も
倒せるかもしれない。
私は、シャドウ達を倒せるようなあらゆる手段を念じた。
斬撃、打撃、雷撃、魔法……何でもいい。
この悪しき者達を、祓う力を……!!
「イザナギッ![スラッシュ]」カッ!
例えば、この矛はどうだ。
コイツでシャドウの身体を斬り裂いてしまえばいい。
念じるだけで事足りる。もう一人の『私』は、その巨大な矛を力に任せて
振り回し、叩き付けるように斬り下ろす。
瞬間、シャドウの身体はいともあっさりと二分され、弾け飛んだ。
――――これなら、いける……!
「あっ、危ない!」
突然響く声。
とっさに身体を反応させたものの、その一撃は大男、イザナギに向けられた。
全身を舐め回されるような不気味な感覚が走り、舐められた箇所がじくじくと
痛み出す。
「……ぐぁっ!」
イザナギの痛みは、私の痛み。
追撃を貰う前に、こちらも反撃しなければならない。
それも、とびきり強力な。
相手に十手を打たれる前に、こちらは一手で相手を制す―――強力な魔法を。
「……[ジオ]!!」
ばり、と私の周りを蒼い閃光が包む。
――――成る程、電撃か。
イザナギ、そして私の周りに纏わり付いていたシャドウ達は一瞬にして
電撃のバリアの前に屈し、弾き飛ばされた。
今は皆、だらんと舌を出し、無惨にも焦げた身体を跳ねさせている。
WEAK!――――1MORE!
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