過去ログ - クリームヒルト&西行寺幽々子「ちょっと本気出す」 霊夢「やめなさい」
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序章:魔女たちの幻想入り
[saga]
2011/10/15(土) 16:36:58.08 ID:nhHZWkYP0
幽々子「良いのよ、私がもてなしたい、と思ってやっているのだから」
クリームヒルト「はあ、すいません。それにしても死んでからあの世で接待されるとか思ってもみませんでした」
幽々子「あら? 貴女たちはまだ死んでないわよ?」
クリームヒルト「えっ? でもさっき、ここは冥界だ、って……」
私が言うと、幽々子さんは何かに気がついたらしい。
手を軽く叩いて、語り始めた。
幽々子「ああ、確かにここは冥界、即ちあの世よ。 でも、貴女たちを拾ったのは此処じゃなくて、幻想郷との境目なのよ」
クリームヒルト「幻想郷?」
知らない地名に思わず首をかしげる。
あの世にも市町村とか区分けがあるのだろうか?
幽々子「その様子から察するに、貴女、外の世界から紛れ込んできたようね……。
幻想郷は簡単に言えばあらゆるモノのるつぼよ」
クリームヒルト「るつぼ?」
幽々子「ええ、人間や動植物は勿論、妖怪や神、悪魔、そして私たち亡霊といったありとあらゆる存在が共存する、幻の郷……」
クリームヒルト「人と妖怪が……共存?」
幽々子「そうよ。人の世が否定し、追いやった幻想を束ねる最後の受け皿、それが幻想郷」
幽々子「偶に居るのよ、貴女たちのように外の世界、即ち人の世に存在することを否定され、幻想郷に流れ着く妖怪が……」
私自身、あんなだった(と言うか幽々子さんに妖怪呼ばわりされているあたり、今もそうなんだろうけど……)し、
目の前に亡霊は居るし、今更妖怪の存在を否定はしない。
しないけど、人と共存している、と言うのは信じられない話だった。
だって元いた世界で私たちの存在は……
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