過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
1- 20
108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:47:42.58 ID:ebFiQ8E3o
 まあ、そんな戯言は置いておいて、何故この部屋に三人で集まったのかということにつ

いて説明しておくと、あの神社で、撫子ちゃんが言ったのだ。

 小さな声で。

『理由を言うから――どこか、人目につかない屋内に連れて行って欲しい』、と。

 理由。

 蛇を――殺した理由。

 切り刻んだ、理由。

 まず最初に思い浮かんだのは神原駿河の家だったのだけれど、駿河自身がそれを言い出

す前に、その案は僕が心の中で勝手に却下した。何故なら、先述の通り、この後輩の部屋

は、無法地帯、いやさ戦闘地域といっていいほどの散らかり具合だからである。あんな部

屋を、純真無垢でいたいけな中学生に見せるわけにはいかない。あの学習塾跡に連れて行

くというのも考えたのだが、駿河の部屋より散らかってはいないが、しかし、それは散ら

かっていないというだけで、なにぶんただの廃墟だ。中学生を後輩の家に連れ込むのと、

中学生を廃墟に連れ込むのでは、まるで意味が変わってしまう。確かに後者の方が僕的に

は嬉しいのだけれど、今この状況、僕が楽しむことよりも、撫子ちゃんが安心して話がで

きる環境を作る方が好ましい。ということで、必然的に、僕の家を選択するしかなかった。

僕の家なら、撫子ちゃんも何度となく遊びにきた場所だし、安心だろう。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
180Res/153.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice