過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
1- 20
122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:00:45.81 ID:ebFiQ8E3o
005

 そして――

 それから、一時間後。僕は、忍野と忍ちゃんが住処としている、学習塾後の廃ビルを、

土曜日に訪れたときから一日しか間を空けずに、訪れたと言うわけだ。

「遅かったね。待ちかねたよ」

 と、忍野は見透かしたような言葉で、僕を迎えた。

 忍野メメ。

 怪異関係のエキスパート。

 専門家、オーソリティ。

 春休み、時代遅れにも吸血鬼に襲われ、吸血鬼になってしまった僕を、その夜の帳から

引き上げてくれた――僕の恩人。

 年齢不詳のアロハ服のおっさん。

 定住地を持たない、旅から旅への駄目大人。

 翼ちゃんも、ひたぎちゃんも、真宵ちゃんも、駿河も、みんな、みんな忍野から力添え

をもらった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
180Res/153.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice