過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:16:11.41 ID:ebFiQ8E3o
「多分、そのお嬢ちゃんは、呪いが発動するよりも先に、呪いを掛けられた事実を、知っ

ちゃったんだろうね。犯人がはっきりしているところから予測するに、本人から直接、そ

の事実を聞かされたんだろうな。『あんたに呪いを掛けてやったわ』とか、なんとかさ。

それで動揺しちゃって、本屋さんでお祓いの方法を調べて、蛇をぶつ切りにするために――

蛇が多く生息していると言われる山に入った。神社は偶然見つけたって感じかな……まあ、
                                     イソ
あらかじめ知ってたのかもしれないけれど。で、お嬢ちゃんはせっせと、蛇殺しに勤しん

だわけだ。はっ、泣かせるねえ」

「全部、自業自得って言いたいんですか?」

 蛇を殺したのが悪かったって、そう言いたいのか?

「いや、まあ、自業自得って言葉で片付けるにはお嬢ちゃんは運が悪すぎたな」

「……運」
                                         ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「そう、運。あの場所が、あの神社が悪かったんだ。あの神社には、よくないものが集まっ
・ ・ ・
ていた」

「あ!」

「そう、そうだよ。あの場所でなければ、きっと発動さえしなかっただろう……だから、

そのお嬢ちゃんも悪かったといえば悪かったのだけれど、これは、そう、忍ちゃんが引き

起こしたものと言ってもいいかな」

「…………」

「そんなきみが責任を背負うようなことでもないよ。きみはいつもよくやっているさ。そ

んな感傷はそこらへんに捨てておけ」

 気遣っていってくれたのだろうか。

 こんなことを言う忍野も珍しい。



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