過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
2011/10/17(月) 00:31:01.31 ID:ebFiQ8E3o
「それで、どうしてあいつと知り合ったの?あいつ、妹を露骨に避けてたようにも見えた
けど……」
「そんなことないよ。暦お兄ちゃんと、ららちゃん、いつも二人仲良くしてたよ」
うーん……月火ちゃんもそんなこと言ってたし、あいつが一方的に避けてるってことな
のかな?
妹から嫌われてるとか言ってたけど、単なる被害妄想だったのか。
「暦お兄ちゃんはやさしいんだよ、本来撫子達とは関係のないはずなのに、しっかりみん
な楽しませてくれるの」
「まあ、あいつはいるだけでなかなか楽しいだよね」
本当に……面白い奴だった。
面白い奴だったのに。
「撫子の自転車のチェーンが外れちゃったときも直してくれたし、それに、とってもかっ
こいいんだよ。ららちゃんがピンチになったときとかね、すぐに駆けつけて――」
「撫子ちゃん、撫子ちゃんさあ、ぶっちゃけあいつのこと好きだよね」
「な、な、な、何を言っているのかな?な、撫子にはさっぱり、いー兄ちゃんの言ってい
ることがわからないよょ」
……ああ、もう、可愛いよな。
「まあ、いいや、好きじゃないということで」
「べ、べつに好きじゃないというわけじゃないよ!」
「好きなんだね?」
「うぅ、うん」
こくん、と頷く撫子ちゃん。
仕草がいちいち可愛らしい。
恥ずかしさからだろうか。顔はもう、鮮やかな赤色だった。
「ううぅ、もう、いー兄ちゃんったら意地悪だよ」
撫子ちゃんは可愛く言った。
そう、これは彼女、千石撫子の物語。
蛇に捕まり、蛇に憑かれた、僕の周りには珍しい、ただの被害者の物語だ。
こんな戯言遣いの語り口では、彼女の可愛さを表現しきれないかもしれないのだけれど、
まあ、そのときはご愛嬌ということで。
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