過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
1- 20
141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:22:18.05 ID:ebFiQ8E3o
「……………………そう、ですか」

「触ることができたら、引き剥がすこともできるだろうけど……それはやめておいた方が

いいか。蛇は気性の荒い動物だからね。そんなことをしたら、間違いなく、蛇切縄は阿良

々木くんに襲い掛かってくるだろう。それを何とか回避したところで、今度は呪いを掛け

た、そのクラスメイトのところに帰っちまう」

「呪い返し――ってことか」

「人を呪わば穴二つ――だよ。まあ、別にその子も、本気でお嬢ちゃんを殺そうと思った

わけじゃないはずだし、呪い自体、全然信じちゃいなかったんだろう。ただの嫌がらせの

つもりだったんだろうなあ。そんな軽い気持ちで、仕事を増やして欲しくないんだけれど……」

「今の時代、仕事なんてあるだけマシですよ」

「そうだけど……僕にはまだ、三百万円ほどの貯金があるし」

 と言って、僕のほうを見てくる忍野。

「はあ、まあ……いいか。頼まれてんだから、断る道理もない」

 忍野はそう言って、簡易ベッドから降りた。そして、てくてくと歩いて、この教室から

出て行こうとする。僕は慌てて、そんな忍野の後ろ姿に「ちょっ、ちょっと、どこに行く

んですか!?」と声を掛けた。

「んー。ちょっと待ってて」

 それだけ言って、本当に教室から出て行った。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
180Res/153.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice