過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
1- 20
143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/10/17(月) 02:24:45.59 ID:ebFiQ8E3o
「中にお札が入っていてね。護符って奴だ。昨日きみ達に張ってきてもらった奴とは、別

の、もっと強力なお札だ……その袋に、意味はない。それは鞘だよ。ちょっと強力なお札

なもんでね、安全装置が必要なんだ。安全装置というか、リミッターかな。それに、そう

でもしないと、きみが持てないからね」

 確かに、なんだか、それらしいものを感じる。身体が――血が、熱い。

 融けてしまいそうだ。

「その袋から、お札を絶対に取り出しちゃ駄目だよ。安全装置、リミッター。何が起こる

かはわからない。正式な手順はこれから説明するから、頑張って憶えて帰ってくれ。僕が

直接出向いてもいいけれど、この廃墟から出ない方が、この町に出る影響が少ないんだ。

妖怪大戦争、引き起こしたくないだろう?」

「…………」

「阿良々木くんの記憶力じゃあ、ちょっと心配なんだけれど、まあ、何とかなるだろう。

信頼してるよ、阿良々木くん」

 信頼……か。以前の僕なら、そんな言葉、空概だとか、妄言だとか思っていたところだ

けれど。でも、

 でも、その言葉を、今の僕は、信用できるようになっていた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
180Res/153.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice