過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[saga]
2011/10/17(月) 02:36:01.19 ID:ebFiQ8E3o
両手をぎゅっと――胸の前で握り締めている。
儀式は、既に、始まっていた。
撫子ちゃんに見ているように言われたのに、何をやっているんだろう、僕は。今までの
分も挽回するために、より集中して見守る。
懐中電灯の光が。
四方から、静かに――彼女を照らす。
「なあ――阿良々木先輩」
「何だ?駿河。僕は今非常に集中している最中なんだが」
「いや、それが……わかった。これ以上何も言わない」
「そうか。わかったならいい」
まだ十分も経たないうちに、一心不乱に何かに祈る、撫子ちゃんの身体から、スクール
水着に覆われていない部分から覗く鱗の痕跡が――びっちりと、くっきりと刻まれていた
痕が、徐々に――薄らいでいた。
なるほど――強力だ。
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