過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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156:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 02:36:01.19 ID:ebFiQ8E3o
 両手をぎゅっと――胸の前で握り締めている。

 儀式は、既に、始まっていた。

 撫子ちゃんに見ているように言われたのに、何をやっているんだろう、僕は。今までの

分も挽回するために、より集中して見守る。

 懐中電灯の光が。

 四方から、静かに――彼女を照らす。

「なあ――阿良々木先輩」

「何だ?駿河。僕は今非常に集中している最中なんだが」

「いや、それが……わかった。これ以上何も言わない」

「そうか。わかったならいい」

 まだ十分も経たないうちに、一心不乱に何かに祈る、撫子ちゃんの身体から、スクール

水着に覆われていない部分から覗く鱗の痕跡が――びっちりと、くっきりと刻まれていた

痕が、徐々に――薄らいでいた。

 なるほど――強力だ。



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