過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/10/17(月) 01:36:13.81 ID:ebFiQ8E3o
「阿良々木先輩がそういう以上、勿論手伝うにやぶさかではないが――」

 神原駿河は真剣な口調になって言う。
                ・ ・ ・ ・ ・
「阿良々木先輩は、当然、昨日のあれを、含んでいるのだろう?」

「まあ――そうだね」
        ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「じゃあ――そういうことなんだな」

「……うん」

「やれやれ」

「阿良々木先輩は誰にでも優しい――と、戦場ヶ原先輩は言っていた」

「…………そんなことはないよ」

「恩を感じるのがむなしくなる――とも言っていたぞ」

「…………」

「いや、いいのだ。独り言、いやさ、失言だった。では行こう、阿良々木先輩。早くしな

いと、彼女が用事を済ませてしまうかもしれない」

「ああ……そうだね」

 僕らは、昨日も昇ったその階段に、並んで一歩を踏み出した。

 今日は――手を繋いでは来なかった。



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