過去ログ - 撫子「これも、また、戯言なんだよね」
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(東京都)
[saga]
2011/10/17(月) 01:36:13.81 ID:ebFiQ8E3o
「阿良々木先輩がそういう以上、勿論手伝うにやぶさかではないが――」
神原駿河は真剣な口調になって言う。
・ ・ ・ ・ ・
「阿良々木先輩は、当然、昨日のあれを、含んでいるのだろう?」
「まあ――そうだね」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「じゃあ――そういうことなんだな」
「……うん」
「やれやれ」
「阿良々木先輩は誰にでも優しい――と、戦場ヶ原先輩は言っていた」
「…………そんなことはないよ」
「恩を感じるのがむなしくなる――とも言っていたぞ」
「…………」
「いや、いいのだ。独り言、いやさ、失言だった。では行こう、阿良々木先輩。早くしな
いと、彼女が用事を済ませてしまうかもしれない」
「ああ……そうだね」
僕らは、昨日も昇ったその階段に、並んで一歩を踏み出した。
今日は――手を繋いでは来なかった。
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