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2011/11/03(木) 21:38:34.87 ID:vLsR+zZF0
(……黒子ってこんなに愛想良かったっけ)
風紀委員と言う立場もあってか、白井黒子という少女は余り他人に隙を見せない。
特に初対面、加えて外部からの来訪者であるトレインに対して妙に愛想を振りまくその様は、少なくとも美琴には想像し難いものであった。
だが、その違和感の正体に美琴が辿り着く前に、黒子の携帯が着信を知らせる電子音を鳴り響かせた。
黒子は携帯を手に取ると、二、三言話して美琴の方を振り向く。
「お姉様、わたくし急用が入ってしまいましたの。申し訳ありませんが、失礼させていただきますわ」
「え? あ、うん。別にいいけど」
挨拶もそこそこに、身を翻して去って行く黒子の姿を見送りながら、美琴は所在無げに溜息を吐いた。
「中々面白いヤツだね」
不意にトレインが発言し、反射的に美琴の視線はトレインへ向く。
打って変わって、先程の黒子と同じ、値踏みする様な鋭い目つきを見せるその姿に、美琴背筋に悪寒が走った。
「いやーしかし『ですの』なんて言うヤツ初めて見たぜ。『ざます』以来の衝撃だわ」
「……あんたねぇ」
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