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2011/12/24(土) 23:39:03.86 ID:MsIdTHw00
まさに黒子の指は触れようとしたその刹那、トレインの身体が前方へ倒れ込む。
「――――っ!?」
伸ばした手が空振りした事に驚きながら、黒子は倒れ込んだトレインが地に手を着き、限界まで負荷をかけられたバネのように身体を縮めるのを見て、咄嗟に腕を身体の前で交差させ、ガードの体勢を取った。
その刹那、激しい衝撃が黒子を襲う。
自由の利かない空中、トレインが全身を使って放った衝撃を受け流す事は出来ず、黒子の身体はまるでスーパーボールの様に跳ね飛んでいく。
(高いっ!?)
遥か下方に遠ざかって行く地上を目にし、黒子は最高点に達した瞬間、咄嗟に空間移動を行った。
次の瞬間、けたたましい音と共にその身体が茂みに突っ込む。
木の葉を撒き散らしながら黒子が身体を起こすと、トレインは追撃するでもなく、先程の場所から動かずに黒子の姿を眺めていた。
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