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2011/12/24(土) 23:43:07.93 ID:MsIdTHw00
耳鳴りがし、黒子はバランスを崩して尻餅をついた。
状況に頭が追い付かない。
分かるのは未だ止まぬ耳鳴りと、頬に走る熱。
そっと頬に手をやると、ぬるりとした感触と共に、赤い血が彼女の手を染める。
攻撃を受けた、咄嗟にそう判断し、立ち上がろうと腕に力を込めた。
「おっと、動くなよん」
それと同時に、黒子の額に固い物が突き付けられる。
眼前に立つトレインの右手には、まるで洒落た調度品の様な装飾の施された物が握られていた。
だが、黒子へ向かってぽっかりと口を開けているそれは、考えるまでも無く、拳銃。
チェックメイト、そう言いたげなトレインの表情に黒子は悔しげに歯軋りした。
「……なぜわたくしの居場所が分かりましたの」
不本意ながら、黒子は眼前の手品師に種明かしを要求した。
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