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2012/03/12(月) 02:11:35.26 ID:EU7FiCOX0
思わず大きくなったリンスの声に、周囲の視線が集中する。
バツが悪そうに身を屈めながら、リンスは声のボリュームを絞って話を続けた。
「っていうか、風紀委員と揉めたって、アンタそれまさか能力者じゃないでしょうね?」
『おーそれがよぅ、すげーなあいつら。瞬間移動したり雷出したりすんだぜ』
「……心配した私がバカだったわ」
能天気に語るトレインの声に、リンスは呆れてがっくりと肩を落とした。
『しっかしいきなり侵入した事バレるしよ。随分適当な情報寄越してくれんじゃねーの」
「しょうがないでしょ、学園都市の情報はあんまり外に出てこないんだから。大体いきなり過ぎんのよアンタ、偽造パスの手配が間に合っただけでも褒めて貰いたいもんだわ」
『んだよ、金は払ったじゃねぇか』
「友情割引の格安料金をね。ってか、何だって急に学園都市へ行く必要があるのよ? おまけにスヴェンとイヴも別行動だし」
『まー色々とあってな。つか、スヴェンに言ってねーだろうな』
「……当ったり前じゃない」
『んだよ、今の間は』
「何でも無いわよ」
言いながらリンスは視線を巡らせ、その視界に入った人影を見て青ざめた。
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