28:1[sage]
2011/10/19(水) 23:42:03.26 ID:LfZrfi6K0
少女は怒りに震えていた。
その小さく華奢な身体はその魂の奥底から湧きあがる激情に激しく震え、溢れんばかりの衝動に身を任せる様にその白い拳が赤く鬱血するまで握りしめる。
「……『子供っぽい下着は如何なものかと』とか」
そしてその声はまるで奈落の底からひり出す様に低く、おぞましいまでの怒気と悪意に満ちていた。
「『常盤台のエースがスカートの下に短パンははしたないですの』だとか」
白く並びの良い歯が軋む。
そして、爆発の時は訪れた。
「あぁんたは私のママかぁぁぁぁぁぁ!!」
御坂美琴は掌をテーブルに叩き付け、勢い良く立ち上がった。
その衝撃でテーブルの上のコーヒーカップが揺れ、置き皿に微量のコーヒーが零れ落ちる。
だが美琴はそんな事はお構い無しに、喫茶店のテーブル席の向かい側に座る少女に詰め寄った。
「どう思う? 初春さん!?」
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