43:1[sage]
2011/10/22(土) 05:39:50.07 ID:R0SN1dWm0
「Seventh mist」と書かれた看板を掲げるその店舗は、そうしている間にも何人もの人間が出入りしその賑わいを伝えていた。
「あんまりキョロキョロしないでよ、恥ずかしいから」
美琴は子供の様な無邪気な顔で物珍しそうに周囲を見回すトレインの腕を掴み、引きずるように建物の中へと入って行く。
大きなガラス扉を潜ると、冷房の効いた空気が夏の日差しに汗ばんだ彼女らの身体を心地よく冷やした。
「おぉー」
トレインが感嘆の声を上げながら、物珍しそうに周囲を見回す。
正しく『初めて都会に足を踏み入れた僻地出身者』なその様子は店内の注目の的となっていた。
「ちょっと……」
「まーまー、いいじゃないですか御坂さん」
それを嗜めようとした美琴を涙子が宥める。
「それよりほら、ありましたよ。トレインさんの探し物」
涙子が指差した方向に目を遣ると、そこには日本の夏の風物詩の一つが展示されていた。
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