過去ログ - トレイン「超電磁砲?」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2011/10/17(月) 02:28:33.85 ID:J9oPpOew0
「す、すいませ……」

荒く息を吐きながら少女が謝罪の言葉を言いかけるが、その言葉は乱入者によって遮られる。

「待てコラァ!」

少女の後を追う様に、スキンヘッドの男と茶髪のロンゲの男が路地から姿を現した。

少女と同様に息を切らし、肩で息をしながらも足の止まった少女を見てその顔には笑みが浮かんでいる。

「逃げる事ねーじゃんよ。ツれねーなぁ」

スキンヘッドの男がにじり寄るようにして少女との距離を詰める。

少女が長い黒髪とセーラー服を翻しながらそれをかわすと、丁度トレインが間に入る形になった。

「に、逃げるに決まってるでしょ! 今時あんな漫画みたいなナンパでついてくる人間がいると思ってんの!?」

少女の声には僅かな震えが混じっていたが、それでもその一言はスキンヘッドの男の表情から笑みを飛ばすのに十分なものだった。

「このっ――――!」

にじり寄るなどという生易しい物ではない。

極めて直線的に、真っ直ぐ、最短距離で。

男がその手を少女へ向けて伸ばす。



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