91:1[sage]
2011/10/30(日) 22:36:15.92 ID:HX5XWeMT0
朦朧とした意識の中で、介旅初矢はゆっくりと目を開いた。
まず視界に入ったのは、薄暗い部屋で唯一の光源となっている数台のPCモニター。
自分の右手に置かれているそのモニターの脇に、人の気配があった。
「目が覚めたかね」
その人物が声を掛けてくる。
それなりに若そうな印象を受けるその男の顔の造形は闇に紛れて分別できないが、モニターの微弱な光が眼鏡に反射しているのだけは見てとれる。
「介旅初矢くんだったかな? 気分は如何かな」
話し掛けられるが、介旅は答えない。
というより、過剰ともいえる警戒心が、答える事を拒否していた。
必死で記憶を辿り、意識を失う直前の景色を思い出す。
超電磁砲の少女に追い詰められた所で、確実に彼の記憶は飛んでいた。
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