過去ログ - アイリス「さよなら、ジャンポール」
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18:ny[saga]
2011/10/19(水) 21:13:35.10 ID:oNEfTHUU0
「ううん、アイリスのせいだよ……。
霊力をあんまりつかっちゃいけないって、マリアの言うことをちゃんと聞かなかったんだもん……」

アイリスの言葉で暗い雰囲気になりかけていく。
だが、カンナは明るく言ってくれた。

「気にすんなって、二人とも!
誰にだって、予想出来てない事だったんだしさ!」

カンナの明るさは、いつも大神に勇気を与えてくれる。
ありがとう、と大神はカンナに頭を下げる。
へへっ、とカンナは少し照れたように笑った。
二人の固い信頼関係を羨ましそうに横目で見つつ、紅蘭が語調を変えて言った。

「カンナはんの言う通りや。きっかけはどうでもええ。
要はこれからどうするかや」

それには織姫も賛同した。

「そうでーす! うじうじしても意味ありませーん!」

こうして、途方もない作戦会議が始まった。
解決法も、戦法も全くない状態だった。
しかし、紅蘭の言う通り、これからどうするかが問題なのだ。
自らの小さな恋人を守るために。大切な存在を守るために。
そうするしかなかった。
そうしなければ、不安感で押し潰されそうだった。


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