21:>>1[saga]
2011/10/21(金) 14:39:40.25 ID:KWuULLxIO
未だ、激痛に床をのたうちまわる女はそのことに気付いていない。
俺は右手に構えたナイフを後ろ手に隠し、左手で女の髪を掴むと、こちらを向かせる。
女は顔中を血に染め、それでも尚、命の蝋燭に火を灯し続けていた。
女は鬼気迫る表情で俺に何かを訴えかけている。
大方、怨嗟の言葉でも投げかけているのだろう。
それを聞いてやるのも悪くないかな、と俺は唖者のようにしか話せなくなってしまった女の言葉に耳を傾けた。
28Res/11.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。