過去ログ - 【遊戯王】デュエルターミナル史を書いてみよう
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2011/10/19(水) 18:29:39.66 ID:zKvPwa9x0
※カードの口調は適当です。
※若干のグロ注意
※これからの展開次第で矛盾が出てくるかもです。
※モンスターたちのステータスは劇中ではあんまり反映されません。
それでは、始まります
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2011/10/19(水) 18:30:23.98 ID:zKvPwa9x0
ーー T170年:W星雲隕石、衝突。
各勢力は大陸に無数に降り注いだ正体不明の隕石の調査に乗り出すことになった。
ここは、大陸の北側。氷結界が治める地の更に最北端である。
骨の髄まで凍りつかせるかのような真冬の極寒の中、足跡一つない雪原を歩く二つの影。
以下略
3
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2011/10/19(水) 18:31:21.57 ID:zKvPwa9x0
「はぁ。めんどくさいなー。こういうのはブリズドの役目でしょ?」
その一方は赤髪を弄りながら、現状への不満を述べる少女。
彼女は由緒正しき氷結界の風水師である。
が、今現在その表情は母親から表に叩き出された引きこもりそのものであった。
以下略
4
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2011/10/19(水) 18:31:53.65 ID:zKvPwa9x0
「ライホウ様も無茶言うよねー、私達に落ちてきた星の調査をしろ!だなんてさ。」
「皆違う任務で出払ってるでござるし、拙者も風水師どのも暇そうにしてたからでござらんかな?」
以下略
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2011/10/19(水) 18:32:27.57 ID:zKvPwa9x0
風水師の愚痴に、少し困った様子で武士が答える。
少しでも寒さから気を紛らわすための、時間稼ぎのような会話。
それでも風水師の顔には笑顔が浮かび、風水師の笑顔を見てまた、武士も笑う。
何時の間にか「時間稼ぎ」は楽しい会話に変わっていった。
二人は5メートル先も見えないブリザードの中を進んでいく。
以下略
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2011/10/19(水) 18:33:16.93 ID:zKvPwa9x0
「御意に。それではこの芋を食べるでござるよ。」
そんな様子を予想していたかのように武士は甲冑のポケットから何かを取り出す。
それはもくもくと湯気を出す芋。
以下略
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2011/10/19(水) 18:34:41.46 ID:zKvPwa9x0
「?ああ、拙者の甲冑の中は保温魔法が掛かってるでござるからな。あらかじめ温めておけばご覧の通りでござるよ。」
さも当たり前、と言わんばかりに武士は答える。
見え隠れする自慢げな表情は、明らかに風水師の反応を見越してからに違いない。
以下略
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2011/10/19(水) 18:35:18.02 ID:zKvPwa9x0
きーっ、とかわいく嫉妬をあらわにしながらも武芸者の差し出した芋をはもつく風水師。
そんな風水師を見て武士は心まで温かくなるのを感じた。
風水師は、いつからともなく武士に寄り添い焼き芋を頬張る。
その顔には確かな安心が見て取れた。
武士もまた、風水師に寄り添いながらホクホクとした食感と甘みを堪能していく。
以下略
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2011/10/19(水) 18:35:54.73 ID:zKvPwa9x0
「ここかー……」
ついにたどり着いた隕石の墜落地点。
地面には大きなクレーターが出来ており、薙ぎ倒された木からは衝突のエネルギーの凄まじさが伺えた。
以下略
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2011/10/19(水) 18:36:27.37 ID:zKvPwa9x0
何者かの気配を感じ取ったのだろう。
武士は素早く風水師をつまみ上げると、近くの氷壁に身を隠す。
風水師は混乱し多少手足をバタつかせていたが、武士のただならぬ様子を汲み取り大人しく身を隠していた。
二人の姿が氷山の壁で隠されてから5分後、それは現れた。
以下略
11
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2011/10/19(水) 18:37:12.75 ID:zKvPwa9x0
「あれは……なんでござろうかなぁ。」
「わかんない……でも、味方じゃないよね。」
「で、ござるね。ん……何か食べているようでござるな。」
以下略
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2011/10/19(水) 18:38:02.04 ID:zKvPwa9x0
「嘘、あれって……!」
氷結界の番人、ブリズド。
氷結界の領地に侵入してきた者の検閲を担当する、見慣れた氷の番鳥である。
頼りになる見張りとして氷結界全土に放たれている鳥だ。
以下略
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2011/10/19(水) 18:39:01.11 ID:zKvPwa9x0
風水師が本能的に悲鳴をあげようとしたその刹那
一筋の剣影が、奔った。
その一閃は、初めからそうであったかのように赤いモノを斬る。
悲鳴を上げる暇すらも無く。赤いモノだった物体の上半身は壁に磔にされ、下半身は氷を朱に染めて倒れ伏した。
以下略
14
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2011/10/19(水) 18:39:32.39 ID:zKvPwa9x0
「我らに危害を加えてきそうでござったからな。成敗でござるよ。」
武士はからからと笑いながら、さも当たり前のように語る。
風水師はやっと飲み込んだ吐き気に安堵し、武士の言葉を聞いていた。
以下略
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2011/10/19(水) 18:40:09.95 ID:zKvPwa9x0
「アレは「管」を食べる種族でござるよ。」
風水師は武士が言った意味を量りかねる、といった様子で首を傾げる。
クダ?ホースでも食べるのだろうか?
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2011/10/19(水) 18:40:39.15 ID:zKvPwa9x0
「おお、これは申し訳ござらん。……しかし、これで分かったでござろう?」
「うん、……分かった……」
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2011/10/19(水) 18:41:07.64 ID:zKvPwa9x0
「……分かってるよ。」
少女としても、一刻も早くここから抜け出したかった。
「管」を啜る怪物がいる場所。誰だって長いしたくはない。
以下略
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2011/10/19(水) 18:42:07.75 ID:zKvPwa9x0
二人が隕石に背を向けた瞬間、強烈な「視線」が背中越しに伝わって来る。
……間違いない、自分たちは強大な何かに狙われている。
そう二人に確信させるほどに大胆に、視線は二人を捉えていた。
ゆっくりと、振り向く。
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2011/10/19(水) 18:42:45.42 ID:zKvPwa9x0
「逃げ、なきゃ……」
かすれる声で少女が呟く。
カチカチと歯を鳴らし、目を見開いている。
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2011/10/19(水) 18:43:24.44 ID:zKvPwa9x0
「風水師どの!早く立つでござっ……」
武士が目を離した瞬間、巨体は全身を蠢かせて躍動した。
武士の予想を、大幅に上回る加速力で。
以下略
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2011/10/19(水) 18:44:46.68 ID:zKvPwa9x0
這いよる巨体を前に、武士はまともに動けない。
その様子を見て初めて、風水師の脚は突き飛ばされるように動いた。
武士の下に駆けより、手を握って無理やり駆け出す。
「ごめっ……!武士っ!早く、早く逃げなきゃ!」
以下略
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