過去ログ - 【遊戯王】デュエルターミナル史を書いてみよう
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:36:27.37 ID:zKvPwa9x0
何者かの気配を感じ取ったのだろう。
武士は素早く風水師をつまみ上げると、近くの氷壁に身を隠す。
風水師は混乱し多少手足をバタつかせていたが、武士のただならぬ様子を汲み取り大人しく身を隠していた。
二人の姿が氷山の壁で隠されてから5分後、それは現れた。

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:37:12.75 ID:zKvPwa9x0
「あれは……なんでござろうかなぁ。」

「わかんない……でも、味方じゃないよね。」

「で、ござるね。ん……何か食べているようでござるな。」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:38:02.04 ID:zKvPwa9x0
「嘘、あれって……!」

氷結界の番人、ブリズド。
氷結界の領地に侵入してきた者の検閲を担当する、見慣れた氷の番鳥である。
頼りになる見張りとして氷結界全土に放たれている鳥だ。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:39:01.11 ID:zKvPwa9x0
風水師が本能的に悲鳴をあげようとしたその刹那
一筋の剣影が、奔った。
その一閃は、初めからそうであったかのように赤いモノを斬る。
悲鳴を上げる暇すらも無く。赤いモノだった物体の上半身は壁に磔にされ、下半身は氷を朱に染めて倒れ伏した。

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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:39:32.39 ID:zKvPwa9x0

「我らに危害を加えてきそうでござったからな。成敗でござるよ。」

武士はからからと笑いながら、さも当たり前のように語る。
風水師はやっと飲み込んだ吐き気に安堵し、武士の言葉を聞いていた。
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:40:09.95 ID:zKvPwa9x0

「アレは「管」を食べる種族でござるよ。」

風水師は武士が言った意味を量りかねる、といった様子で首を傾げる。
クダ?ホースでも食べるのだろうか?
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:40:39.15 ID:zKvPwa9x0

「おお、これは申し訳ござらん。……しかし、これで分かったでござろう?」

「うん、……分かった……」

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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:41:07.64 ID:zKvPwa9x0

「……分かってるよ。」

少女としても、一刻も早くここから抜け出したかった。
「管」を啜る怪物がいる場所。誰だって長いしたくはない。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:42:07.75 ID:zKvPwa9x0
二人が隕石に背を向けた瞬間、強烈な「視線」が背中越しに伝わって来る。
……間違いない、自分たちは強大な何かに狙われている。
そう二人に確信させるほどに大胆に、視線は二人を捉えていた。
ゆっくりと、振り向く。

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:42:45.42 ID:zKvPwa9x0

「逃げ、なきゃ……」

かすれる声で少女が呟く。
カチカチと歯を鳴らし、目を見開いている。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:43:24.44 ID:zKvPwa9x0

「風水師どの!早く立つでござっ……」

武士が目を離した瞬間、巨体は全身を蠢かせて躍動した。
武士の予想を、大幅に上回る加速力で。
以下略



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