過去ログ - 【遊戯王】デュエルターミナル史を書いてみよう
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:39:01.11 ID:zKvPwa9x0
風水師が本能的に悲鳴をあげようとしたその刹那
一筋の剣影が、奔った。
その一閃は、初めからそうであったかのように赤いモノを斬る。
悲鳴を上げる暇すらも無く。赤いモノだった物体の上半身は壁に磔にされ、下半身は氷を朱に染めて倒れ伏した。

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:39:32.39 ID:zKvPwa9x0

「我らに危害を加えてきそうでござったからな。成敗でござるよ。」

武士はからからと笑いながら、さも当たり前のように語る。
風水師はやっと飲み込んだ吐き気に安堵し、武士の言葉を聞いていた。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:40:09.95 ID:zKvPwa9x0

「アレは「管」を食べる種族でござるよ。」

風水師は武士が言った意味を量りかねる、といった様子で首を傾げる。
クダ?ホースでも食べるのだろうか?
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:40:39.15 ID:zKvPwa9x0

「おお、これは申し訳ござらん。……しかし、これで分かったでござろう?」

「うん、……分かった……」

以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:41:07.64 ID:zKvPwa9x0

「……分かってるよ。」

少女としても、一刻も早くここから抜け出したかった。
「管」を啜る怪物がいる場所。誰だって長いしたくはない。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:42:07.75 ID:zKvPwa9x0
二人が隕石に背を向けた瞬間、強烈な「視線」が背中越しに伝わって来る。
……間違いない、自分たちは強大な何かに狙われている。
そう二人に確信させるほどに大胆に、視線は二人を捉えていた。
ゆっくりと、振り向く。

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:42:45.42 ID:zKvPwa9x0

「逃げ、なきゃ……」

かすれる声で少女が呟く。
カチカチと歯を鳴らし、目を見開いている。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:43:24.44 ID:zKvPwa9x0

「風水師どの!早く立つでござっ……」

武士が目を離した瞬間、巨体は全身を蠢かせて躍動した。
武士の予想を、大幅に上回る加速力で。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:44:46.68 ID:zKvPwa9x0
這いよる巨体を前に、武士はまともに動けない。
その様子を見て初めて、風水師の脚は突き飛ばされるように動いた。
武士の下に駆けより、手を握って無理やり駆け出す。

「ごめっ……!武士っ!早く、早く逃げなきゃ!」
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:45:20.94 ID:zKvPwa9x0
武士の腹からにじみ出る朱色は少しずつ彼の命を蝕み、同時に風水師の正気を削り取っていく。
既に風水師の内面は錯乱状態に陥っており、一人ではまともな判断は出来ないであろう。
風水師を未だ正気の世界に留めているものは武士の存在に他ならなかった。
逃げる二人に迫る巨影。動くスピードこそ遅いが、しかし確実に近づいてくる。
早く、早くコイツから離れないと……!
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 18:45:51.06 ID:zKvPwa9x0
「対峙して分かったでござる。あれは……間違いなく、光の属性でござる。属性さえ分かれば、風水師どのなら結界が張れるでござるね?」

ひゅー、ひゅーという切迫した呼吸音の間を縫って、ゆっくりと武士が語る。
その表情からは既に生気が抜け始めてきた。
風水師は混乱した頭で、精一杯に返答する。
以下略



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