過去ログ - 【遊戯王】デュエルターミナル史を書いてみよう
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 23:35:00.11 ID:zKvPwa9x0

「あ、いえ、なんでもないんですよ。それよりほら、手足のベルト外しますから、じっとしてて下さいね。」

「そういえばこのベルト……なんでついてるの?悪酔いし過ぎた、とか?」

以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 23:36:26.81 ID:zKvPwa9x0
その言葉に反応した舞姫は、風水師の体を起こしてから廊下に出た。
そしてまた入って来たかと思うと、手に湯気が立ち上る卵粥を持っている。
舞姫は卵粥をそっと風水師のベットに備え付けのテーブルに置き、スプーンを渡した。

「あの、これ作ったんですけど。食べられそうですか?」
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 23:37:05.74 ID:zKvPwa9x0
風水師は困惑しながらもスプーンを受け取り、卵粥を口へ運ぶ。
胃を刺激しないようにほどよく甘く味付けられた卵粥は、風水師の空ききった腹にはよく染み込んだ。
最初は一口づつゆっくり食べていたのが、最後にはガツガツと音を立てながら食べるまでになっていた。
冷え切った血色も、少しずつ溶かされていく。

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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 23:37:39.64 ID:zKvPwa9x0
「はい、お粗末さまでした。」

舞姫は笑顔で答える。
風水師が食べてくれたのを心の底から嬉しく思っている、そんな笑顔だった。
食事をとり終えてからしばらくして、風水師は目を閉じた。舞姫はそんな風水師の邪魔をすまいと、ただ見守る。
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51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 23:38:39.99 ID:zKvPwa9x0
ほどなくして、静寂は破られる。
バン、と乱暴な音を立てて病室のドアが開く。
驚いた二人がドアの方を向くと、そこには氷結界の三虎将の一人、ライホウが立っていた。

「え……?ライホウ、様……?」
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52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 23:39:42.18 ID:zKvPwa9x0

「目を覚ましたか、風水師よ。早く報告をしろ。」

風水師はいよいよ混乱しだした。
何か分からないまま病室のベットに寝かされ、上司に問いただされる。
以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 23:41:49.66 ID:zKvPwa9x0

「五月蠅い!虎将たる私に一医者如きが口を出すな!」

「きゃあ!」

以下略



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 23:43:03.62 ID:zKvPwa9x0
「ならば教えてやろう。貴様はな、風水師。結界のそばで意識を失い、倒れていたんだよ。全く、調査一つろくに出来んとはな。」

「駄目……やめてあげて……」

ライホウは尊大な口調で、記憶の無い風水師を嘲るように話す。
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55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 23:43:31.27 ID:zKvPwa9x0

「駄目ええええええええええええええええ!」

ライホウが些細なことであるかのようにそれを語ろうとした瞬間、舞姫が叫んだ。
これ以上精神をやられてしまえば、もう二度と立ち直れないかもしれない。
以下略



56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 23:44:32.68 ID:zKvPwa9x0
時が、凍る。
風水師の顔色は青を通り越し黒くなり、小刻みに震えだす。
ぶつ切りの映像が、次々と風水師の脳内を駆け巡る。
焼き芋、隕石、血、光、化け物、管、啜り……腕。

以下略



57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/19(水) 23:45:53.74 ID:zKvPwa9x0

「吐くな。貴様、虎将たる私の前でそのような下品な振る舞いをする気か?」

ライホウは風水師が口を手で押さえた時点で胸倉を掴み、頭を上に向かせる。
無理やり吐き気を抑えられた風水師は、目の焦点をふらつかせながら、苦しそうにひゅーっ、ひゅーっと荒い呼吸を繰り返す。
以下略



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