過去ログ - 【遊戯王】デュエルターミナル史を書いてみよう
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81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 20:51:39.12 ID:4UpXaHeF0
そう怒鳴るグルナードの怒声の裏に、確かな動揺があるのをライホウは見抜いた。
この男、やはり。
ライホウの意識に、一つの確信が走る。

「何でも目撃者の話では、塊になって一つの方向に向かって行ったとか。あなたの管理するブリズドは、番鳥にしては随分と奇妙な動きをするものですな。」
以下略



82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 20:52:48.99 ID:4UpXaHeF0
このままでは自分も同じように問い詰められる、と直感したガンダーラはライホウを諭す。

「ライホウ。ここではまず報告からするべきではないのか。」

上手くかわされた。
以下略



83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 20:53:54.61 ID:4UpXaHeF0
自らへの侮蔑を感じ取った二人の虎将は物凄い形相でライホウを睨んだが、本人は全く気にしなかった。
そんな三人の虎将の不仲を見たドゥローレンは大きなため息を一つついて、言う。

「……よい。独断で先行した事は不問とする。」

以下略



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 20:55:00.44 ID:4UpXaHeF0
「ありがとうございます、王よ。」

感謝を述べるライホウに、しかしドゥローレンは答えない。
自身の本能から来る虎将達への不信感を拭えなかったのだ。
玉座を降りたドゥローレンは、三人の虎将に一方的に告げる。
以下略



85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 20:58:23.48 ID:4UpXaHeF0
王の間に残されたのは三虎将。
顔を上げたライホウが、沈黙を破る。

「王の間、いつ来てもよい物だ。そうは思いませんかな、お二方?」

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86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 20:58:52.69 ID:4UpXaHeF0
グルナードは拳を握り、野心を剥き出しにした表情で答える。

「全くだな!この玉座は覇者の物。守勢に回る老害には座る資格など無い!」

そんなグルナードとは対照的に、ガンダーラは黙して語らない。
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87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 21:01:47.83 ID:4UpXaHeF0

静まり返った夜の病室。
寝不足でくまのついた目をこすりながら、風水師は取り留めもなく呆ける。
とにかく、早く職場に戻らなければいけない。
そう言って病室を出ようとしたのが昨日だ。
以下略



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 21:02:19.32 ID:4UpXaHeF0
「失礼します。」

小さく扉をたたく音。ゆっくりと扉を開けて、舞姫が病室に入って来た。
きつくありませんか、と丁寧に話しかける舞姫。手に持ったプレートの上にはちょっとした包みと、コップに入った何かを持っている。
風水師が中身を考察していると、それに気付いた舞姫がプレートを下げ、笑顔で包みの中身を見せる。
以下略



89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 21:04:22.05 ID:4UpXaHeF0
「おいしそう……」

思わず口からそんな言葉が漏れる。
その反応が嬉しかったのか、舞姫は弾む声で風水師に話しかける。

以下略



90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 21:05:06.92 ID:4UpXaHeF0

「え?私何かおかしなこと言っちゃいました?」

おかしいも何も、こんな美人さんに美味しそうなクッキーを出されてげんなりする輩がどこに居るのか。
どうにも元気の源の半分が自分であることを理解していないらしい舞姫を見て、風水師は半ば呆れながらそう思った。
以下略



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