過去ログ - 【遊戯王】デュエルターミナル史を書いてみよう
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84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 20:55:00.44 ID:4UpXaHeF0
「ありがとうございます、王よ。」

感謝を述べるライホウに、しかしドゥローレンは答えない。
自身の本能から来る虎将達への不信感を拭えなかったのだ。
玉座を降りたドゥローレンは、三人の虎将に一方的に告げる。
以下略



85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 20:58:23.48 ID:4UpXaHeF0
王の間に残されたのは三虎将。
顔を上げたライホウが、沈黙を破る。

「王の間、いつ来てもよい物だ。そうは思いませんかな、お二方?」

以下略



86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 20:58:52.69 ID:4UpXaHeF0
グルナードは拳を握り、野心を剥き出しにした表情で答える。

「全くだな!この玉座は覇者の物。守勢に回る老害には座る資格など無い!」

そんなグルナードとは対照的に、ガンダーラは黙して語らない。
以下略



87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 21:01:47.83 ID:4UpXaHeF0

静まり返った夜の病室。
寝不足でくまのついた目をこすりながら、風水師は取り留めもなく呆ける。
とにかく、早く職場に戻らなければいけない。
そう言って病室を出ようとしたのが昨日だ。
以下略



88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 21:02:19.32 ID:4UpXaHeF0
「失礼します。」

小さく扉をたたく音。ゆっくりと扉を開けて、舞姫が病室に入って来た。
きつくありませんか、と丁寧に話しかける舞姫。手に持ったプレートの上にはちょっとした包みと、コップに入った何かを持っている。
風水師が中身を考察していると、それに気付いた舞姫がプレートを下げ、笑顔で包みの中身を見せる。
以下略



89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 21:04:22.05 ID:4UpXaHeF0
「おいしそう……」

思わず口からそんな言葉が漏れる。
その反応が嬉しかったのか、舞姫は弾む声で風水師に話しかける。

以下略



90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 21:05:06.92 ID:4UpXaHeF0

「え?私何かおかしなこと言っちゃいました?」

おかしいも何も、こんな美人さんに美味しそうなクッキーを出されてげんなりする輩がどこに居るのか。
どうにも元気の源の半分が自分であることを理解していないらしい舞姫を見て、風水師は半ば呆れながらそう思った。
以下略



91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 21:10:06.60 ID:4UpXaHeF0
空に投げ出されるプレート。
重力と慣性力に従ってひっくり返るコップとクッキーの包み。
降りかかってくる牛乳とアーモンドクッキー。
風水師は回避する間もなく、まともに受けてしまう。

以下略



92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 21:11:01.39 ID:4UpXaHeF0

「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!」

舞姫は完全に混乱していた。
目をぐるぐる回し、ああどうしようどうしようやっちゃった、と自らの失態を後悔する。
以下略



93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 21:12:22.75 ID:4UpXaHeF0
未だに何が起こったか分からない、といった顔で舞姫を見上げる風水師。
そんな視線をぶつけられた舞姫は、やっと自分がしている事の異常性に気がついた。
だが急いで風水師の上から降りようとした舞姫の理性とは裏腹に、体は動こうとしない。
風水師に覆いかぶさるようにしたまま、微動だにしないのだ。
舞姫はもう一度風水師を見る。彼女の上気した頬。潤んだ瞳。薄桃色に染まった、桜のつぼみのような唇。
以下略



94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga ]
2011/10/20(木) 21:13:37.90 ID:4UpXaHeF0

「んくっ……舞姫、ちゃん?」

風水師は苦しそうに少し身をよじるが、それが舞姫の理性を決壊させる決め手となってしまった。
油の切れた機械のようにぎこちなく、しかし確実に。
以下略



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