過去ログ - 上条「俺がジャッジメント?」初春「2です!」
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◆LKuWwCMpeE
[saga]
2011/10/23(日) 00:21:21.34 ID:5S3YnrWDO
そしてその美鈴の言葉を聞くや否や、言葉を詰まらせながらも一方通行はチョーカーのスイッチを入れてこの場から飛び去っていった。
その背中を目で追いながら、美鈴は軽く一息つき頭に手を置く。
被害者となった娘の親として、そんな事を言ったのは間違いなのかもしれない。
一万回以上娘が殺されたのも同意義な、そんな実験を無しにも勿論出来ようにもない。
ただ美鈴の怒りの矛先は、彼だけに向けるのも違う気がして。
まだ自分の中での答えは見つかりはしないのだが。
怒りを向けるのは、この学園都市──────そんな気がしていた。
美鈴「……………………打ち止め、ちゃん」
打ち止め「……………………はいって、ミサカは、ミサカは…………返事を、してみる」
その姿を見る度、美琴と過ごした日々を思い出す。
何かとつけて甘えてきた愛しくて仕方のない、大事な娘を。
カエルのぬいぐるみの糸がほつれただけで泣き出してしまう、優しい娘を。
直してあげた翌日の朝の嬉しそうな顔を見せた、愛しい娘を。
美鈴「そんな畏まらなくてもいいわよ。あなたも私の娘、なんだから、ね?」
打ち止め「………………っ」
美鈴「あなたもそうよ? 私の大事な、娘」
番外個体「………………ミサカは………」
美鈴「ほら、お母さんが抱きしめてあげる」ギュ
打ち止め「……………………わっ」
打ち止めの身体を抱きしめる。
小さいその身体は、クローンなんかではない。
生きている、確かな娘なのだ。
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