過去ログ - 女騎士「姫の自慰を目撃してしまった」
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32:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 21:07:39.34 ID:aYv84ioOo
そんな心の空白が、私の手を性器に導いたのかもしれないと思う。

その夜、私はベッドに仰臥していた。
半ば闇の中に溶けたこんだ天井を見上げながら、
今この時間も、自室で自慰に耽溺しているであろう姫の姿を思った時、私の脳裡に、ある考えが閃いた。

姫様が自慰によって性欲を満たしているならば、私もまた同様の行為をすることにより、
姫の部屋と私の部屋という物理的な隔たりを超えて、快楽を共有することができるのではないか。

私の頭は古い滑車の如くがたんがたんと回った。

精神が長さや重さを持たず、無限に広がり行くものならば、そう考えても何ら不自然ではない。
そして快感は精神に含まれ、あるいは属するのだから、
時間さえ同一ならば、私たちはどこにいようとも同質の感覚を得ることができる。

私はそう結論づけた。

これが如何に破綻した理屈かを指摘するのは容易いだろう。
しかし、正確な論理が常に人を救うとは限らないのもまた事実だと、私は思いたい。

私は姫とありたかった。
ただ、それだけを望んだ。

だから私は、生まれて初めて、片手を胸に、もう一方の手を性器に当てたのだ。


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