過去ログ - 女騎士「姫の自慰を目撃してしまった」
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6:『Her Knight in Their Nights』 ◆k6VgDYkyGI[saga]
2011/10/21(金) 19:55:51.42 ID:aYv84ioOo
今から一年二ヶ月前の独立記念日、姫は旧王立広場に集まった大勢の民衆に向かって、
壇上で華々しい祝辞を披露していた。国にとって最も重要な意味を持つ祭日ということもあり、
慣例として、その場には、他に貴族院や王室の要人が多く列席していた。

もうひとつ慣習化していたのは、この祭日が人々の熱情を煽り狂乱に駆り立てることだった。
目抜き通りでは弦楽器と打楽器が狂騒し、彼らは皆、血が滾るのに任せて歌と踊りに終日明け暮れた。

全て恒例の光景ではあったが、その年にはひとつ小さな変化があった。
城の警護兵たちが街の監視及び警邏に当たっていたのだ。
前年に、熱に当てられた一部の人間が暴徒化し、大きな被害が出たことから取られた措置だった。

さらに同時期、隣国が国境線上で示威行動を取っていたために、安全保障上、
軍備をそちらに割かざるを得なかったという偶然も重なり、
元々決して厚いとは言えなかった旧王立広場の警固は、例年よりもかなり手薄になっていた。

姫の演説が終わる間際(聖典から福音書7:1を引用していた途中)、
壇上に反体制過激派の男が乱入できたのは、これらの要因が大きく関わっていたと考えられる。


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