15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:26:01.19 ID:9yuxyDT00
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澪「律、今日は何か元気なくないか?」
翌日の昼休み、澪はそう律を気遣った。
今日の律は休み時間にもあまり喋らず、しきりに周囲を見回しては黙って俯いていた。
律「何でもないよ。ただ、きのう夜更かししちゃってさー」
たはは、と笑いながら澪に心配させまいと嘘をつく。
律(澪には…言えないよな)
律は登校してから一日中、昨日と同じあの視線を感じ続けていた。
昨日ほどの強い気配と息づまるような空気は感じないものの、蛇がユラユラと獲物を待ちながら、遠くで舌舐めずりしている様な感じがしていた。
始めは「もしかしたら澪のファンが嫉妬して…」などとも考えたが、それではいく分納得いかない。
澪のファンクラブの子なら授業中にまで視線を感じることはないだろう。
しかし、学内に部外者が侵入しているとは考え難いが…
澪「ほんとに大丈夫か? 顔色よくないぞ?」
どちらにしろ、これ以上澪に心配させる訳にはいかない。
いつも通り、できるだけ明るく振舞おう。
律「大丈夫だって。ほら、もうすぐ授業はじまるぞ?」
澪「ああ…。律、何かあったら相談してきていいんだからな?」
律「わかってるよ。ほら、次、理科室で実験だろ?
唯たちが待ってるぞ」
これ以上澪に突っ込まれる前にと、律は教室の入り口で待つ唯と紬の元へと駆け出した。
律「わりぃ、遅くなっちまった」
もー!遅いよりっちゃーん!
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