21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:39:43.71 ID:9yuxyDT00
唯「よかった〜。心配してたんだよ〜」
律「大事な新歓ライブの前に、迷惑かける訳にはいかないからな」
紬「ライブも大切だけど、無理はしないでね?今日はもう帰りましょう?」
律「悪い悪い、あはは」
澪「……」
律「澪?どったの?」
澪「律…お前、ホントに大丈夫なのか?」
律「大丈夫だって、澪は心配しすぎなんだよ」
澪「そうか…それならいいんだ」
ただ、この場で唯一、澪だけが違和感を感じていた。
あるいはこの違和感というものは、人生の半分近くを律と共にしてきた澪だからこそ感じられたものかもしれない。
律は場の空気を読むことに長けている。
そして、彼女はその長所を生かし、常々『明るく元気なムードメーカー』という役割と、『常識的なリーダー』という役割を使い分けてきた。
その根底にあるものは彼女が気配り上手であるということだろう。
律は空気が読める為、他人の目から見た自分の姿を理解していた。
『明るく元気な女の子』という姿である。
律はこの時、他人から期待されたキャラのままでいようとしていた。
自分が周りからどういう人物として見られているかを十分把握しているが為に、不安定な心境を隠そうとしていた。
これが澪の感じた違和感の正体であったのだろう。
しかし澪にしてみれば、これは『違和感』以上の何物でもなく、確固とした不信感がある訳ではなかった。
それ故澪はこれ以上、このことについて追及することはしなかった。
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