24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 00:45:26.39 ID:9yuxyDT00
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律は、一人で通学路を歩いていた。
歩いていた、とは言っても、彼女は家路についているのではなく、学校への道を引き返していた。
日はすっかり沈み、通いなれた街並みはどこか哀愁を帯びているようにも感じられた。
律(みんなに迷惑はかけられないよな…)
律が周りの空気を優先し、本心を隠していたことは先に述べた。
そのことは、別に今回に限ったことではなかった。
普段は明るく元気で、おちゃらけたイメージのある彼女である。
そのイメージは決して間違っているとは言えない。
唯の悪ふざけに乗り、逆に唯を乗せることもあれば、澪をからかったりと、普段の行動からは『好き放題』という快楽主義者的な印象も少なからず感じられる。
しかしその一方で、唯の行き過ぎた行動にはブレーキをかけ、許容できる範囲・できない範囲の線引きを行っている側面もあり、
澪に関しても、何かがあればすぐに味方となり、一般に言う『幼馴染ならでは』という以上の仲の良さを感じさせる部分も存在する。
一見まとまりのないように感じられる彼女の行動だが、先に述べた彼女の『空気が読める』・『気配り上手』といった気質を考えると、彼女の軽音部においての役割というものが見えてくる。
律は、軽音部においてバランサーとしての役割を果たしていた。
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