34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/10/22(土) 01:02:58.65 ID:9yuxyDT00
首を締め上げられた律の体が限界なのは、澪の目から見ても明らかであった。
そして遂に、僅かながらも抵抗を見せていた律の体はその動きを止め、手鏡を掲げていた腕は力なく垂れ下がった。
律の手から手鏡が滑り落ちる光景が、やけに遅く感じられた。
手鏡は律の手を離れ、ゆっくりと落ちていく…
落ちていく…
落ちていく…
そして、ついに手鏡は床に触れ、ゆっくりと砕け散った。
破片が四方に飛び散り、月明かりを反射して鈍く輝く。
刹那、破片の背景に黒い物体が現れた。
否、それは人影であった。
人影は手にした円筒形の物体を振り回し、リリーの足元を殴打した。
鈍い金属音が響く。
足元を殴打されたリリーは体勢を崩し、床へと崩れ落ちた。
律「ゲホッ…ゲホッ…かはっ…!」
間一髪、リリーの腕から解放された律は落下の衝撃で意識を取り戻し、呼吸を吹き返した。
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