104:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 22:15:57.95 ID:CGXDMCHp0
そう言って圭介は、汀の手首に、小白の首に繋がっているリードを結んだ。
そして小白を彼女に抱かせる。
猫はすぐに汀の膝の上に丸くなると、顔を上げて、ニャーと甘えた声を出した。
それを見て、とろとろとした表情だった汀が、笑顔になる。
「小白も、一緒に行く?」
問いかけられ、猫はニャーと鳴いた。
「これは私達に対する冒涜だぞ、高畑」
大河内が肩を怒らせてそう言う。
圭介はそれを無視し、汀の耳にヘッドセットをつけると、マスク型ヘルメットを被せた。
「時間は十五分でいいな?」
「…………うん…………」
「端的にこの患者について説明しておく。まずは……」
「………………」
すぅ、すぅ、と言う寝息が聞こえる。
圭介は慌てて顔を上げ、声を張り上げた。
「五番、今すぐに接続してください! ダイブに入りました!」
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