126:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 23:27:50.63 ID:CGXDMCHp0
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激しく咳をしながら、汀は目を開いた。
息が詰まり、呼吸が出来ない。
過呼吸状態に陥っている汀の口に、備え付けてある紙袋の口をつけ、圭介はその背中をさすった。
「大丈夫か? 落ち着いて、息を吸うんだ。しっかりしろ。ここは現実の世界だ」
「ゲホッ! ゲホッ!」
強く咳をした汀の口から、パタタタッ! と血が袋の中に飛び散った。
それを見て、圭介は歯噛みして汀の頭からマスク型ヘルメットをむしりとった。
そして車椅子から彼女を抱き上げ、出口に向かって走り出す。
「続いて、この子の処置に入ります! 僕が病室まで運びます。早く準備を!」
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