136:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/23(日) 18:14:21.71 ID:VvTHD4vM0
「夢に出てきたの。じゃあ、私の勘違いかな」
「ああ、お前の夢の中での出来事だよ」
圭介はそう言って、汀の手を握った。
「今日はゆっくり休め。お前、疲れてるんだよ」
「うん……」
頷いて、汀は圭介に向かって言った。
「ね、圭介」
「何だ?」
「私、また誰かのこと治したんでしょ?」
問いかけられ、圭介はしばらく押し黙った後、笑って頷いた。
「ああ」
「私、人を助けることが出来たの?」
「お前は立派に人を助けたよ。立派にな」
「嬉しい」
微笑んで、汀は呟いた。
「私、人を助けるんだ。もっともっと、沢山の人を……」
「ああ、そうだな」
頷いて、圭介は言った。
「俺は、それを出来る限り助けるよ」
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