140:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/23(日) 18:17:47.38 ID:VvTHD4vM0
その後ろで、圭介が持っていた資料を、汀の膝の上に放った。
パサリと音を立てて薄い資料が、彼女の目に留まる。
表紙に、端的に
『Mind Sweeper 契約書』
と書かれている。
「お前はこれから、マインドスイーパーとして、俺と一緒に働くことになる。暇な時にそれをよく読んで、サインしておけ。重要な書類だから、なくすなよ」
「マインドスイーパー……って、何?」
「ワンダーランドに行ける職業だ。夢の国。行きたいだろう? 女の子だもんな」
皮肉気にそう言って、圭介は背中を向けた。
「それじゃ、また来る」
歩いていく圭介を見送り、汀は呟いた。
「あの人……怖い……」
「無愛想な奴なんだ。根はいい人間だ。信用してやってくれ」
大河内がそうフォローして、汀の手を握る。
「とにかく、一命を取り留めてよかった」
「せんせ、私、もう体動かないの?」
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