過去ログ - マインドスイーパー
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168:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/29(土) 01:26:27.50 ID:veqilnkN0
『回線を遮断するぞ!』

「駄目! 今遮断したら、中核を置いてトラウマを残しちゃうことになる!」

『乳幼児の頭の中にトラウマがあるわけが……ザザ…………ブブ…………』

そこで、圭介の声がかすれて消え、マイクの向こうからノイズが聞こえ始めた。

「圭介? 圭介!」

汀が声を上げる。しかし、ノイズの方が大きくなり、圭介の声を上手く聞き取ることが出来ない。

『ジャック…………遮断できな…………ブブ…………ユブ…………』

プツリ、と音を立てて通信が切れた。

「圭介…………?」

汀が呆然と言う。

「圭介、どうしたの? 圭介!」

マイクのスイッチを何度も動かすが、ヘッドセットは壊れたかのように全く動かなかった。

「応答してください! 先生!」

理緒も、泣きそうな声で叫んでいる。
他のマインドスイーパーも、口々に担当医のことを呼んでいた。
次の瞬間だった。
地面からぬるりと現れた黒蛇が、手近なマインドスイーパーをそのまま丸呑みにした。
耳を劈く絶叫が辺りに響き渡った。
蛇の腹の中で、飲み込まれた少年と思わしきものが、バキボキと砕け散る音が聞こえる。
遅れて、鎌首をもたげた蛇の口から、おびただしい量の血液が垂れ下がった。

「散りなさい!」

汀が大声を上げる。


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