61:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2011/10/22(土) 01:25:31.61 ID:CGXDMCHp0
「訂正。通常心理壁じゃない。ここ、異常変質心理壁だ。H型だね」
『知ってる。そこから出れるか?』
「何で知ってるの?」
汀の質問に答えず、圭介は続けた。
『この患者は普通じゃないと言っただろ。中枢を探してくれ』
「……分かった」
汀がそう言った時だった。
ゴロゴロゴロゴロ……ドドォォーンッ!
と、雷の音があたりに響いた。
「ひっ」
雷が怖かったのか、汀は息を呑んで体を硬直させた。
そして気を取り直して障子の向こうを見る。
パタ……パタタタタタタ……!
と、連続的な音を立てて、何かが下から上に、『降って』きた。
それは、血液のように赤かった。
否。
血液だった。
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