974:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方)[saga]
2011/11/15(火) 22:55:39.83 ID:22jUp8qX0
ヴァグノザウルスとビオランテを覆う超猛毒の白い霧、ポイズン・フォグ。
常人ならば吸い込まずとも触れるだけで身体が腐食して死んでしまう。
魔法少女ならば、即死はせずとも、触れたりしたら徐々に身体が侵食されていくし、吸えばもっと危険だった。
そこで杏子は自分を出来る限り強力なバリアで包む。
杏子「今助けてやるからな!!」
杏子の槍の穂先が炎で包まれる。杏子は大きく跳躍し、槍を多節に伸ばしてヴァグノザウルスの背中に降りる。
そして鞭のように動く槍でタン・ウィップを次々に炎と穂先で焼き切っていく。
ヴァグノザウルス「ドゥンドゥウ!!」
杏子「ビオランテ、今だ!!」
タン・ウィップを殆ど切った所で、杏子はヴァグノザウルスからビオランテに跳び移る。
ビオランテ「ビャーオオオオオウ!!」
ビオランテはその巨大な顎で、ヴァグノザウルスに頭から噛み付いた。ほぼ上半身が咥えらえる。そして恐るべき事に、首と顎の力だけで7万トンのヴァグノザウルスを軽々と持ち上げてしまった。
そして上で何度も振り回し、ヴァグノザウルスを放り投げた。
ヴァグノザウルス「ドゥンドゥウ!?」
遠くのマンションの上へ頭から落ちるヴァグノザウルス。マンションを破壊しながら地面に落下する。
杏子「へへ・・・やったぜ・・・」
ビオランテの上で杏子はがくりと膝を突く。バリアで包まれていたとはいえ、所詮魔法少女が張ったもの。
怪獣の攻撃である毒を完全には防げていなかった。杏子は顔色が悪く、頭が異様に痛む、目が霞む、音が遠い。
杏子「(駄目だ・・・意識を失ったら・・・!!)」
魔法少女への変身も、デストロイアの召喚も解除されてしまう。それだけは絶対に避けなければならない。
バシャッ!
杏子に緑色に光る液体が上から大量に降り注いだ。
杏子「!?」
液体を浴びた杏子が上を見ると、ビオランテの触手があった。ビオランテのバイオ樹液。
元々が怪獣の傷を癒し、生命力を回復させる効果のある、超強力な回復液。
それにゆまの強力な治癒魔法の効果が付与され、怪獣の身体の損傷すら修復する効果がある樹液を浴びた。
そして手ですくって飲んでみる。
杏子「・・・旨い!!」
味は濃いが、野菜ジュースのような味。杏子の身体が解毒され、疲れも消耗も吹き飛び、全身に力が漲って来た。
杏子「すげぇ・・・!直接浴びて飲んだらこんなに効果があるのか・・・!!」
常人が飲めば、栄養の過剰摂取で死ぬが、身体を強化している魔法少女には高い効果がある。
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