過去ログ - 唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」
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10:唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」[sage]
2011/10/23(日) 01:00:46.12 ID:F1u9E/i00
 
小柄な梓は簡単に後方へ飛ばされ、倒れ込む。

唯「あずにゃん!? やめて! 乱暴しないで!」

男2「さっさとこっち来い!」ガシッ

男が唯の髪の毛を鷲掴みにして引き寄せたその時、機関室の入口近くで声が聞こえてきた。

マクレーン「おい、お前ら。そんなとこで何やってんだ」

男1「警備は全員殺ったはずだろ。他にもいたのか?」

男2「チクショウ、暗くて見えねえ」

マクレーン「ユイ、アズニャン。君達もいるんだろ」

男2「何でもいい。とっとと殺っちまおう」プシュッ プシュッ

マクレーン「うおっ!? おおっ!? 何だ何だ!?」

空気を弾くような音。足元の床や手すりで突然、散り始めた火花。
即座に消音器付きの拳銃で撃たれていると判断したマクレーンは、慌てて機関室のドアに身を隠した。
長年の習慣から反射的に腰の辺りへ手を伸ばすも、そこに望む物は無い。

マクレーン「クソッ、そういえば俺、もう民間人なんだよな……」

何か無いかと周りを見回した視線の先には、“船舶用発炎筒”と書かれた金属製の箱が壁に掛けられていた。



男1「おい、逃げられたのか? 厄介な事になるぞ」

男2「うるせえな! 追っかけて殺しゃあいいだけだろうが!」

男の一人は煩わしそうに怒鳴ると、マクレーンを追う。
しかし、機関室を出ようとした次の瞬間、何故か強く目が眩んだ。

男2「うわっ!」

控えめの照明に慣れた目に、マクレーンが激しく光る発炎筒の信号紅炎を突きつけたのだ。

マクレーン「こんの野郎!」

マクレーンは怯んだ男の拳銃を押さえ、発炎筒を彼の口内深くへ押し込んだ。

男2「おごぉ!」

マクレーン「くたばれ! くたばれコンチクショウ!」

もみ合う二人。
やがて、プシュプシュと続けざまに銃声が鳴ったかと思うと、男の方がズルリと崩れ落ちた。
拳銃を奪ったマクレーンは、遠慮無しにズカズカともう一人の男との距離を詰める。

男1「そ、それ以上近づいたら、このガキを[ピーーー]ぞ!」グイッ

唯「ひいっ!」

マクレーン「殺れよ。俺にゃ関係無い」

男1「てっ、てめえ……」

マクレーン「!」プシュッ

額を撃ち抜かれた男は唯の襟首を掴んだまま、その場に倒れた。

マクレーン「引き金を引く時はためらうな。おわかり?」

唯「あ、わわっ……! こっ、こ、この人、し、し、しっ、死ん……――」

唯「そ、そうだ! あずにゃん! あずにゃんが!」

マクレーン「大丈夫。気絶してるだけだ」

唯「よ、よかった……!」ギュッ

マクレーン「それにしてもこいつら、何者だ? こんなとこで一体、何をやってやがったんだ?」

マクレーン「何だか嫌な予感がするなあ、おい」


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