過去ログ - 唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」
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50:唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」 [sage saga]
2011/10/30(日) 20:55:51.85 ID:uaCyhedm0
 


〜船内・ブリッジ〜

澪「唯と、梓が、連れてかれる……」

律「クソッ! ガラス割るぞ! あと少しなんだ!」

律はフラフラと立ち上がると、手近にあった椅子を持ち上げた。
澪もまた同様に、椅子を手にする。
二人は椅子を大きく振りかぶると、力任せにガラスへ叩きつけ始めた。

律「わああああ!」ガン!

澪「割れろぉ!」ガン!

何度も何度も叩きつける。
しかし、ガラスは割れるどころか、ヒビを広げる様子も見せない。
それでも尚、二人は叩き続ける。
澪の両手は痺れ、律は出血の影響で足をもつれさせている。
ガラスは無情に、その豊富な弾力を以て微かに揺れるだけ。

紬「二人共、どいて……!」フラフラ

息を切らせる二人の後ろから、不意に声がかかった。

澪「何だよ、ムギ―― って、うわわわわ!」

振り向いた澪の眼に映ったのは、船長室の金庫を肩に抱えて、ジリジリとこちらに近づく紬だった。
金庫と言っても持ち運ぶ用途のものではない。1m四方はあるダイヤルロックの頑強なものだ。
おそらく重量も三ケタを軽く超えているだろう。
腕力に自信のある紬も、流石に足下がおぼつかないでいる。

律「律、こっち来い! 危ない!」グイッ

紬「えええええい!」ブゥン

紬の両手から放たれた金庫がガラスに当たった瞬間、そのガラスは一枚がそのまま窓枠から外れて、
外に落ちた。
弾丸さえも通さない強度と弾力も、計算外の大型重量物には耐えられなかった。

律「やったぜ!」

澪「出られるぞ!」

紬「さあ、行きましょう!」

三人は窓を越えて甲板の床を踏むと、急いで船内に続くドアへと走り出した。


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