過去ログ - 唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」
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唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」
[sage saga]
2011/11/06(日) 00:08:59.66 ID:CywMbHuf0
マクレーン「もしもし?」
和『ミスター・マクレーン? 和です。大会議室から助け出してもらって、ブリッジのコンピュータの前に
いるんです。それで…… コンピュータを操作していて、わかった事があります。よく聞いて下さい』
マクレーン「ああ、話してくれ」
和『クラウスは現在、客室エリアの特等船室にいますが、どうやら脱出しようとしているみたいです』
マクレーン「逃がすかよ……!」
和『いいですか。そこからまっすぐ行って、突き当たりを左に曲がったところに階段があります。
それを上がったら右へ行って下さい。キッチンのある廊下への近道です』
マクレーン「階段を上がったら右、っと……」
和『奴らは船尾にあるモーターボートを使うでしょうから、今から行けば、たぶんその辺りで鉢合わせます。
でも、気をつけて下さい。おそらくボート置き場にも仲間がいます。挟み撃ちにされないように』
マクレーン「わかった。まかせとけ」
和「私はこのままブリッジのコンピュータで、パーティホールの人質を解放してみます」
マクレーン「ありがとよ、ノドカ」ガチャン
マクレーンは電話を切るとすぐにイェンの拳銃を拾い上げ、彼の死体を調べ始めた。弾倉は多い方がいい。
残弾数をチェックし、拳銃をベルトに挟むと、やっと唯達の方を向いた。
マクレーン「ユイ、アズニャン。君達はブリッジに行け。みんなと一緒にいるんだ」
唯「で、でも……」
マクレーン「助けてくれて感謝してるよ。でも、ここからは俺一人で大丈夫だ」
尚もそこから動こうとせず、視線を床に落とす唯。梓も同様に動かない。違いと言えば、マクレーンを
真っ直ぐに見つめ続けている事か。
マクレーンは苦笑いを浮かべると、二人を引き寄せ、両手で軽く抱き締めた。
マクレーン「さあ、みんなのとこへ」ナデナデ
唯「……うん」
梓「気をつけて下さいね……」
小走りで去る二人の背中を見送ると、マクレーンは通路を教えられた方向へ走り出した。
マクレーン「今行くぜ、クラウス」
〜船内・ブリッジ〜
和はテオの座っていたデスクで、懸命にキーボードを打ち続けていた。
ディスプレイでは目まぐるしくウィンドウが入れ替わり、文字が飛び交っている。
その後ろに立つ澪は、タイミングを計りつつ、当たり障りの無さ過ぎる言葉を掛けた
澪「どう? 何とか出来そう?」
和「……難しいわね」
画面から目を離さず、言葉少なに返答し、更にキーボードを打ち続ける。
しばらくの間、叩打音は続いていた。
しかし、それが途切れると、和は不意にデスクを強く叩きつけた。
澪はビクリと体を震わせる。
和「ダメだわ! パーティホールの電子ロックも排気システムも止められない……!」
澪「そんな……!」
和は立ち上がると、眼鏡を外し、指で目頭を強く押さえた。
やがて、眼鏡を掛け直すと、重苦しい口調で澪に言った。
和「澪、あなたは大会議室に戻っていて。私はコンピュータルームに行ってみる。あそこから直接
トライすれば、もしかしたら何とか……」
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