過去ログ - 唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」
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唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」
[saga sage]
2011/11/23(水) 23:18:03.28 ID:LQ7NAzFB0
マクレーンは目を閉じ、努めて体の力を抜いた。
もはや諦めに支配されかけていたというより他は無い。
現役時代、幾多の危難を乗り越えて生き延びてきたのに、よりにもよって引退後にこんな異邦の地で
命を落とす事になるとは。
しかし、いつまで待っても引き金が引かれる様子は無い。
たまりかねたマクレーンは再び目を開けた。
銃口はこちらに向いたままだが、和の顔はマクレーンの方ではなく、後方へ向けられている。
唯「和ちゃん……?」
和とテオの後ろに、驚愕と混乱に目を見開く唯が立っていた。
マクレーン「ユイ!」
和「ゆ、唯……!?」
和の顔と手元。それにテオ。
いまだに事態が把握出来ていない唯が、その三ヶ所へ視線を堂々巡りさせている。
唯「和ちゃん、どうして銃なんて持ってるの……? それに、その人、悪い人だよね……?」
和「こ、これは、その……」
テオ「あ〜あ、愛しのユイちゃんに悪事がバレちゃったかな?」
和「テオ!」
ニヤニヤ笑いのテオを睨み、怒鳴りつける。あくまで銃口はマクレーンに向けたままで。
だが、それが災いした。
テオ「君の仕事はここまでだ。ありがとう」
テオの持つ拳銃が和へ向けられ、そして、火を噴いた。
和「ぐっ……!」ドサッ
拳銃を取り落とし、腹に手を当ててその場に崩れ落ちる和。
指の間からはドクドクと血が溢れ出している。
マクレーン「ノドカ!」
唯「和ちゃん!」
テオ「おっと、君は僕と来てもらうよ」グイッ
和の方へ駆け出した唯は、すぐにテオの手によって絡め取られた。
唯「いや! 離して! 和ちゃん! 和ちゃあん!!」ジタバタ
右手に拳銃、左手に暴れる唯、ショルダーバッグにラップトップ。テオはマクレーンには目もくれず、
ボート置き場へと歩を進め始めた。
マクレーン「待ちやがれ!」
床に転がる和の拳銃を素早く拾い上げると、マクレーンは銃口をテオへと向けた。
しかし、それでも尚、テオの顔から余裕のニヤニヤ笑いは消えない。
テオ「僕を撃つとこの場の全員が死ぬけど、それでもいいのかな?」
マクレーン「何だと?」
テオ「実は僕自身にもC4をセットしてあってね。心臓の鼓動が止まると起爆スイッチがONになる
仕組みなんだ。それで良ければどうぞ?」
真実かハッタリか。
マクレーンは一言も発さず、狙いは定めたまま。
彼の長考にウンザリしたのか、テオは銃を握ったままの手で自身が着ているセーターの裾をめくった。
そこから見えた物は、色とりどりのワイヤー、信管、レンガ型のプラスチック爆弾。
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