過去ログ - 唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」
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唯「だいはーど!」マクレーン「ケイオン?」
[saga sage]
2011/11/23(水) 23:20:09.73 ID:LQ7NAzFB0
マクレーン「……クソッ!」
マクレーンは肘を曲げて銃口を天井へ向けた。
絶対的な危険を抱え込む事による絶対的な安全。
心底愉快そうなテオは、吹き出し笑いをこらえながら再び歩き始める
テオ「ああ、そうそう。パーティホールの人質は解放しておいたよ。クラウス一味を全滅させてくれた君への、
せめてものお礼さ」
その時、突如として天井のスピーカーからオーケストラの奏でる音色が、直後にバリトンの歌声が
響き始めた。
これは、ベートーヴェン交響曲第九番第四楽章“歓喜の歌”だ。
テオが腕時計を覗く。
テオ「おっ、時間か…… メリークリスマス・アンド・ハッピーニューイヤーと言えばコレだねえ。
まあ、爆発までの間、皆で聖夜を祝ってくれよ。ハハハハハ!」
唯「和ちゃん! マクレーンさん!」
音楽に歌声、それに高笑いと悲鳴を加えながら、テオは唯を引きずりつつ廊下の角を曲がり、
姿を消した。
何も出来ず、姿勢すら変えられないままのマクレーン。
彼の頭蓋の中身はこの窮地を覆す為にフル回転を続けていた。
船にセットされた爆弾もテオにセットされた爆弾も爆発させず、かつ唯を傷つけずに助け出す方法。
そんなものが果たして――
マクレーン「……よし、イチかバチかだ」
覚悟を決めてボート置き場に向かいかけたマクレーンだったが、すぐに足を止めてしまった。
振り返れば、床に倒れた和が短い呼吸を繰り返している。
腹を撃たれたようだが、出血量から見て肝臓や大動脈は無事なようだ。充分に助かる傷ではある。
とはいえ、ここに放置しては助かる命も助からない。
短い逡巡の末、マクレーンは踵を返して和に近づいた。
マクレーン「さあ、来るんだ」グイッ
身を起こさせ、肩を貸して、手荒く担ぎ上げる。
改めてマクレーンはボート置き場へ向かって歩き出した。
和「どうして、助けるの…… 私は……」
マクレーン「さあな。知るもんか」
和「……」
マクレーン「……」
和「……お願い」
マクレーン「あん?」
和「唯を…… 助けて……」
マクレーン「言われなくてもわかってらぁ」
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