過去ログ - ぼくがかんがえた聖杯戦争
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/10/29(土) 03:04:52.21 ID:7wWWSw0AO
 心を見透かす瞳。気圧される圧倒的威圧感。
桜が抱く哀川潤への感情は嫌悪から恐怖に変わりかける。
 無意識に後退する桜の肩を掴み、彼女はそっと耳元で囁いた。

「『外』に出て思いっ切り深呼吸してみな。世界はお前が思うよりお前に優しい事に気付くだろうよ」

 荒み、澱んでしまった心の器に拡がる波紋。
木霊のように頭の中で響く請負人の言葉に桜は涙していた。

「私……。助かっても良いんでしょうか?」

「その為の請負人がここにいんだろ。お前があたしに頼むんなら、それを断る理由は無いさ」

「…………っ!」

 桜の表情が崩れる。零れる涙を拭い、肩を震わせながら部屋を去ってゆく。


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