過去ログ - 仮面ライダー555 VERSUS リベリオン 対 ギターウルフ ロケ地、白石
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[saga]
2011/10/28(金) 21:45:43.42 ID:pbUGHxci0
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【グラマトン・クラリック ジョン・プレストン 九月三日 午前十時三十分】
かなり長時間、リビッグデッドどもの掃討を続けていたプレストンだったが、
久方ぶりに建物の片隅に生きている人間を発見した。どうやら逃げ遅れた現地人のようだった。
隠れていたのは祖国の娘を思い出させる五・六歳の幼女だった。
発音には少し自信がなかったが、プレストンは学びたての日本語で少女に語り掛けてみる。
「大丈夫か?」
どうやら伝わったらしい。
暫く怯えたようにしていたが、少女は震えながら頷いた。
「心配はいらない。此方に出て来るんだ」
少女は建物の片隅から少しずつ身を出してくる。
生存者を見るのは久し振りだった為、
クラリックにあってはならない事だとは思いながらも、プレストンは安心に似た感情を禁じ得なかった。
刹那、彼は表現出来ない不快な感情を読み取り、少女を抱いてその場から跳躍する。
数瞬後、クラリックと少女の居た場所は、銃弾で蜂の巣にされていた。
少女を庇う形で彼は物陰に転がり込み、プレストンは銃弾の発射元に視線を向ける。
男が居た。
悪趣味な黒いジャケットを着た一人の男が、拳銃を持って悠然と立っていた。
奴が撃ったのだろう。
プレストンは少女を庇いつつ、男にディンゴの銃口を向けた。
「何故、撃った?」
男は不思議そうな顔をして、やる気のない口調で呟いた。
「ここは戦場だろ? 誰を殺そうと俺の勝手だろうが?」
どうと言う事ではないという表情で男は呟いていた。
瞬間、プレストンは男から意味不明な闇黒の感情を読み取っていた。
彼には相手の感情を読み取るという特殊能力がある。
否、特殊能力と言うと語弊があるかもしれない。
そこまで優れた能力であるというわけでもないのだ。
ただ何となく、彼は人間がどの様な感情を抱いているか知る事が出来るだけだ。
感情が深ければ深いほど強く感じ、弱ければ微々たる感覚しか得られない。
彼の能力はその程度のものでしかない。
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