過去ログ - 仮面ライダー555 VERSUS リベリオン 対 ギターウルフ ロケ地、白石
1- 20
22:ny[saga]
2011/10/30(日) 20:26:41.98 ID:PgVtK3jr0


8


【仮面ライダー555 斉藤美奈子 九月三日 午前十時四十五分】


またこれは厄介な事になっているらしい、と美奈子は嘆息した。
ギターウルフを追い掛けて来たまではいいが、
辿り着いた場所ではギターウルフに加えて変な男が二人も増えていて、しかも対峙していた。
新規参戦者が多過ぎて、どうにも美奈子の頭は混乱してしまう。
人の顔を覚えるのが不得手な美奈子には、一大事と言っても過言ではあるまい。
今度、対人関係の仕事をしている従姉妹の香苗にでも、
人の顔を覚えるいい方法でも教えてもらいたいところだ。

新規参戦者らしい一人は西欧系の外国人だった。
神父服のような服装を身に纏った壮年が近い男性だ。
何処となく眉間に皺が寄った厳しい顔をしているようだったが、
微笑めば柔らかい笑顔を見せてくれるかもしれない。

対するもう一人の男は日本人ではあったが、
妙な黒いジャケットを着ている上に身体中が返り血に塗れていて、どうにも極悪人にしか見えなかった。
先の外国人とは異なり、彼が微笑んだところで、柔らかいどころか厭らしい笑顔にしかならないだろう。
更に言わせて貰えば、日本人の方の男は美奈子の趣味ではない。
これは誰にでも声を大にして主張したい、
といつも思っている事なのだが、彼女の男の趣味は筋肉質な兄貴なのである。
鍛え抜かれた男の、否、漢の身体。
美奈子はそんな筋肉質にこそ心惹かれ、恋に墜ちるのである。
その意味では、現在揃っている男達の中で言えば、ギターウルフが一番美奈子の好みの男性かもしれない。

ギターウルフに緩慢な歩みで近付くと、美奈子は小さく耳元で囁いてみる。

「ギーさん。この人たちは誰なんですか?」

「知らんが、片方の身分は分かるぜ。
あれはグラマトン・クラリックだな」

「……クラリス?」

「クラリックだ」

ああ、そうか、と美奈子は手を叩いた。
クラリックならば美奈子もニュースで何度か見た事がある。
そのニュースでは確か世界人権団体に人権侵害の象徴とか言われていたはずだ。
その際、美奈子が画面に見たクラリックの姿は、確かに眼前の外国人の服装とよく似ていた。

「それよりあそこに少女が居る。助けてやれ」

「あ、はい……」

ギターウルフの言葉通り、男達が対峙している場所から少し離れた場所に幼い少女の姿があった。
怯えた素振りで二人の男を見つめている。
確かにこの少女をこそ助けなければ、自分は正義の味方の風上にも置けないヒーローになってしまうだろう。
しかし、この状況で少女を助ける為に自分が離れてしまうと、大変な事になりそうな気もしていた。
これではギターウルフを追ってきた意味も無くなってしまう。
可哀想だとは少し思ったが、美奈子は少女を仲間に任せる事にした。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
59Res/98.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice